憑依霊としてのCABOCLO
--アフロアマゾニアンカルトの憑依文化--
 

    
序論                                             

第一部:アフロアマゾニアンカルトの歴史と現在
   
1.カンドンブレ・ナゴとウンバンダ
(1)カンドンブレ:アフリカの伝統の「存続」
(2)ウンバンダ:ブラジルの「新宗教」
(3)アマゾン:二つのモデルの間で

2.アマゾンの宗教と社会:歴史的展望
(1)アフロアマゾニアンカルト前史
(2)ゴムブームとアフロアマゾニアンカルト
(3)アマゾン:二つのモデルの間で

3.アフロアマゾニアンカルト
(1)伝統・信者・カトリシズム
(2)シンクレティズムと変異
(3)アフロアマゾニアンカルト研究

4.ベレンの憑依宗教伝統
(1)ベレンの憑依宗教
(2)パジェランサとミナナゴ
(3)マラニョンのアフロアマゾニアンカルト
(4)ウンバンダの導入
(5)州連盟の設立と存続
(6)feitura syndrome
(7)動態的プロセスとしての伝統

5.連盟、カルト、カルトグループ
(1)現在の状況
(2)連盟登録票の現実
(3)terreiro/seara の二分法
(4)連盟と「語りの共同体

第二部:アフロアマゾニアンカルトの憑依文化
    
1.ミナナゴ:ベレンのアフロアマゾニアンカルト
(1)総合としてのミナナゴ:ソフィアの事例
(2)ミナナゴの terreiro:「保守派」と「変革型」

2.憑依霊の世界
(1)カトリシズムと憑依霊
(2)憑依霊:orixa と caboclo
(3)憑依霊の属性と憑依霊への「責務」
(4)憑依霊の世界の「奥深さ」
(5)死霊と preto velho
(6)憑依霊の分類:orixa/caboclo, linha, familia
(7)exu:トリックスターの末裔
(8)憑依霊の道徳性
(9)憑依霊の所在

3.casa:儀礼の舞台
(1)casa の世界
(2)カルトグループの形成と分派
(3)儀礼単位としての casa

4.「責務」としての儀礼
(1)terreiro の聖人行列
(2)「犬の食卓」と墓地

5.憑依儀礼
(1)クーラとタンボール
(2)憑依儀礼への憑依霊の関与
(3)クーラ儀礼
(4)タンボール儀礼
(5)儀礼、ミディアム、憑依霊

第三部:憑依・語り・個性化
                   
1.憑依の語り
(1)憑依のイディオム

2.ミディアムへの道
(1)アフロアマゾニアンカルトの憑依
(2)ミディアムであること
(3)関係の開示:アントニオとアメリーニャ
(4)憑依として整序される体験

3.ミディアムと憑依霊
(1)ミディアムと「責務」
(2)ミディアムでない人々と憑依霊
(3)憑依霊の「名のり」
(4)憑依霊の「誕生」と「成長」

4.Feitura と「頭の主」
(1)feitura :過去と現在
(2)fazer santo のプロセス
(3)feitura のタンボール儀礼

5.guia-de-frente:ミディアムの「登録商標」
(1)guia-de-frente と aniversario
(2)ミディアムと guia-de-frente
(3)ハイムンダの Dona Jurema
(4)「登録商標」としての caboclo

6.憑依と個性化
(1)「客観的存在」としての憑依霊
(2)共有された語りとしての儀礼歌
(3)憑依霊の「現われ」の実際と儀礼歌
(4)憑依霊の同一性と個性化
(5)語りと個性化
(6)ミディアムと憑依霊の非同一性
(7)〈仮面〉の構造と相互的個性化
(8)人間の構築
(9)複数の声、farrista、かけがえのなさ

第四部:憑依霊としての CABOCLO
 
1.アマゾンの caboclo
(1)憑依霊のカテゴリー:caboclo/senhor
(2)caboclo:アマゾンの住民

2.fundo と mata :クーラ儀礼の憑依霊
(1)パジェランサとアフロアマゾニアンカルト
(2)povo do fundo と povo da mata
(3)nascer feito / fazer santo

3.Verequete :タンボール儀礼の媒介者
(1)virar para mata (森へ転ずる)
(2)タンボール・デ・ミナのタンボール儀礼
(3)Casa de Nago の caboclo
(4)Casa das Minas : 媒介者としての Averequete

4.Povo de Legua :コドーの森の「牛飼い」
(1)タンボール・ダ・マッタ
(2)Legua Bogi Boa の一族
(3)「鎮撫平定」と「土着化」
(4)バライアーダの戦士

5.Turcos:トルコ王の末裔
(1)憑依霊としての「トルコ人」
(2)民衆本、語り、民俗劇
(3)「やつし」と「本来のアイデンティティ」
(4)turco と Jurema

6.Povo da Jurema:インディオ化する caboclo
(1)Jurema
(2)caboclo のインディオ化
(3)povo do fundo の残照

7.アフロアマゾニアンカルトの caboclo
(1)〈外者の内部化〉:現われとしての caboclo
(2)ウンバンダの caboclo:ロマン主義的インディオ

第五部:アフロアマゾニアンカルトのブラジル
    
1.アマゾンのウンバンダ化
(1)カンドンブレ化とウンバンダ化の間で
(2)カンドンブレ化:「アフリカの伝統」の称揚
(3)ウンバンダ化:ブラジルへの「統合」

2.憑依宗教の語るブラジル

結論